最近は不妊治療の影響もあり、高齢出産といわれる年齢で双子を妊娠するケースも多いですよね。私もその一人。まさかの双子!一体どうしたら良いの??喜びと驚き、そして不安・・様々な感情があふれかえったあの日が懐かしく感じられます。
リスクを完全にゼロにすることはできませんが、適切な知識と日常生活での工夫、そして医療サポートを活用することで、リスクを大きく下げることは可能です。
本記事では、私の医師としての知識、そして高齢双子妊娠・出産の経験者として、
・高齢出産に伴う双子妊娠で注意すべきリスクとその背景
・流産・早産を防ぐためにできる生活習慣の工夫
について解説していきます。安心して出産の日を迎えるために、ぜひ最後までご覧ください。
高齢出産と双子妊娠のリスクとは
高齢出産で起こりやすい合併症
高齢出産では、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、貧血、胎盤に関するトラブルの頻度が上がることが知られています。双子の場合は、単体妊娠よりもリスクは高め。特に大切なのは体重管理!定期健診で体重はチェックしてもらえるので、主治医の指示に従って、しっかり管理していきましょう。
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病等の兆候は、母体の血圧・血糖コントロール、むくみや頭痛のチェック、定期的な血液検査と超音波検査で早期に把握できます。早期発見・早期対応が、流産や早産の回避に直結します。かならず定期的に検診を受けてくださいね。
ちなみに私の場合は、妊娠早期はつわりのため、妊娠中期以降は胎児による消化管の圧迫で、常に気持ち悪くてあまり食べられず、体重コントロールは難しくありませんでした(笑)
双子妊娠に特有のリスク(流産・早産)
双子妊娠は子宮の負担が大きく、子宮頸管が短くなりやすい、羊水量のアンバランス、成長差などが起こりやすいのが特徴です。単絨毛膜双胎では胎児間輸血症候群など特有の合併症が発生する可能性があるため、妊娠初期に「胎盤の数(絨毛膜性)」を確定し、以降のフォロー計画を最適化することが重要です。
流産・早産を防ぐためにできること
妊娠中の生活習慣の工夫
妊娠初期(妊娠13週まで)
この時期はつわりが始まる人も多いでしょう。単体妊娠でも多胎妊娠でもつわりに差はないといわれており、これはかなり個人差があり、一人目と二人目の時も違うこともあるようです。私は一人目は単胎妊娠、二人目が双子でしたが、二人目の方がつわりが重かったです。
つわりの間は、栄養のことはあまり考えず、食べられるものを食べられるときに食べましょう。食べづわりの場合は、食べ過ぎで体重が増えてしまい、合併症につながるリスクがあるため、カロリーの低いものを中心に食べるようにしましょう。こまめな休憩、十分な水分、夜更かしを避けることが基本です。家事・仕事の負担を早めに見直し、必要に応じて在宅勤務や時短を相談します。
妊娠中期(妊娠14週~27週)
赤ちゃんをできるだけ予定日近くまでおなかで育てることが、赤ちゃんの障害を防ぐためにも重要になってきます。そのためには妊娠中期~後期の過ごし方に注意する必要があります。
妊娠4~5か月ごろから、つわりが落ち着く方が多いですが、双子の場合はこのころから急激におなかが 大きくなってきます。単胎妊娠に比べ、腹囲の成長は2ヶ月くらい早い感じです。おなかが大きくなるにつれて、おなかが張りやすくなります。張ってきたらすぐに休憩するようにしましょう。おなかの張りは、流産・早産につながることもあるので決して無理をしないこと!あまり頻繁に張る場合は主治医の先生に相談しましょう。
また、つわりが終わっても、双子の場合は腹部の圧迫による吐き気や逆流性食道炎のような症状を起こしやすく、食欲が戻らないことも。
食欲がなくても、できるだけ鉄・たんぱく質・カルシウム・葉酸などを意識し、主食・主菜・副菜をバランスよくとりましょう。一度に食べられない場合は、間食を上手に利用しましょう。間食はヨーグルトやナッツ、果物など「質」を重視します。生肉やナチュラルチーズ、十分に加熱していない魚介類など感染症リスクのある食品は避けましょう。
体重増加は医師の指示に沿ってコントロールし、急激な増減を避けることが早産予防にもつながります。
妊娠後期(妊娠28週~)
この時期になると単胎妊娠の臨月に相当するくらいの腹囲になっているでしょう。仕事をしている場合、通勤もつらくなってくる時期です。単胎妊娠に場合は産前休暇は予定日の6週前からですが、双子以上の多胎妊娠の場合は14週前から取得できます。私は予定通り14週前から休暇を取得しましたが、最後の1か月くらいは10分の距離を歩くのもつらくて、タクシーやバスをよく使っていました。
産前休暇に入るころには、家の中の移動も大変になってきます。私は予定日1か月前まで長女の保育園のお迎えに行っていましたが、歩くのも自転車に乗るもの車を運転するのも大変でした。保育園の中の移動でおなかがはり、息切れする毎日。買い物も難しくなり、常にネットスーパーに頼っていました。
重たいおなかを支えるための腹帯やサポート力のある下着はあった方が楽な時もあります。おなかが大きくなりすぎると締め付けが苦しくなってしまうのですが・・・
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睡眠がとりにくくなるのもこの時期です。寝返りが難しく、寝返りのたびに目が覚めたり、足がつったり、連続した睡眠はとれなくなってきます。抱き枕を使うと少し楽になるかもしれません。可能であれば昼寝など、眠れるときに眠るようにしましょう。
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産前1ヶ月は寝たきりに近い状況でした。私は実母に来てもらい、家事や長女の育児を手伝ってもらいました。トイレに行くのもつらいので、トイレに行くついでに水を飲んだり、他の用事を済ませたりしていました。
流産・早産を防ぐためにおすすめのサービス
ネットスーパー
双子の場合、妊娠30週を超えてくると、買い物に行くことが困難になってきます。家族のサポートを得ることももちろんですが、ネットスーパーを利用すると重たい荷物を運ばなくて済むので、早産防止に効果的です。またつわりがひどい妊娠初期もスーパーやコンビニのにおいがつらくなることもあるので、早めにネットスーパーを登録しておきましょう。
家事代行サービス
産前産後に家族の手助けが得られない方は、家事代行サービスがおすすめです。1週間分の食事を作ってもらったり、掃除や洗濯をやってもらったり、費用は掛かりますが、どうしてもの時は利用すると良いでしょう。
私の場合、出産時の出血がひどく、産後は貧血と治療後のむくみでクロックスも履けないくらい足がむくんでしまい、外出はもちろんのこと、家の中の移動もふらふらで大変でした。そんな状況でしたが、産前に1ヶ月母に手伝ってもらったので、産後は1週間で母が帰ってしまい、夫も残業で帰宅が遅く、誰の手も借りられない状態でした。1週間分の食事が用意されているだけで、産後の一番大変な時期を乗り切ることができたので、必要経費と思って利用しました。
妊娠中にやった方がよいこと、ダメなこと
適度な運動とストレス管理
医師の許可があれば、負担の少ないウォーキングやマタニティヨガで血流と筋力を保ちます。呼吸法や短時間の昼寝、好きな音楽などでストレスを軽減しましょう。長時間の立ち仕事や重い物の持ち運びは避け、移動はこまめに休憩を挟みます。
妊娠中に避けるべき習慣
喫煙・受動喫煙・飲酒は厳禁です。高温環境(サウナや長風呂)、強い腹圧、転倒のリスクが高い活動は避けます。長時間の遠出や、炎天下での無理なアウトドアは脱水と疲労を招きます。気分転換で外へ出る場合でも、例えばキャンプのように長時間におよぶ活動は妊娠経過や暑さ対策を十分に考慮し、必ず主治医と相談しましょう。
双子の妊娠・出産は予定外の事態が起こりがちです。「自分の状態を知る」「頼れる体制を作る」「迷ったら相談する」。この3点を軸に、主治医と二人三脚で進めましょう。家族や友人、自治体のサポートを利用しながら、小さな不安を放置せず、その都度解決していくことが、流産・早産の予防と安心感の両立につながります。

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